今日は、小雨降り注ぐなかではあったが、気分転換のためにも、久々にジムへ。バーベルを上げて、汗を流した。

体を本格的に動かすのが久しぶりだったので、とても気持ちよかった。ただ、以前よりも筋肉の持久力が落ちていることを実感。筋トレも、継続が何よりも大事だ。

 

その後、前から気になっていた、吉祥寺のネパールカレーの店、「Sajilo Cafe」へ。

食べログ ⇒ http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13049661/

 

 吉祥寺にてネパールカレーを食し、暫しの思い出に浸る

 

野菜の甘みを十分に生かしたカレーの味と、サクサクで軽いナンがとても美味しかった。特に、本日のメニューである「さといもとだいこんとチキンのカレー」は、ダイコンの甘みが得も言われぬ味を出しており、僕をとても優しい気分にさせた。

 

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ネパールには大学4年生の9月に2週間ほど旅をしたことがある。

ヒマラヤ山脈を3500メートルほど登って絶景を楽しみ、ジャングルに行って大雨に降られ、暖かい日射しの下でまどろんだ。僕たちが滞在したポカラという街。人々は皆暖かく、穏やかだった。空が高く青かった。いい思い出しかない。

そして、恐らくあの時からであろう、僕が山を好きになり、いつか山に囲まれた街に暮らしたい、という思いが生まれたのは。

 

大学を出て就職する際、1人暮らしの人間は最初は全員社員寮が原則だったのを、すっかり山に惹かれていたひねくれ学生の僕は「山の麓から通いたい」 と一人主張して、京王線の終電であった八王子の「橋本」という駅に暮らす算段を立てた。行ったことも無い駅であったが、地図を何度も見ながら、絶対にここ にしようと決めていた。東京の中心部である竹橋の会社まで片道2時間。朝6時に起きれば間に合うだろうし、山に囲まれて暮らせるならば、多少の睡眠を犠牲 にするのは仕方がないだろう、と考えていた。そして、週末は近くの奥多摩の山を登るのだ。こんな素敵な計画は無いだろう、とワクワクしていたのだ。

 

結局、入社前の世間知らずな僕の野望は、人事部の部長に一蹴され、みんなと同じように社員寮に入ることになった。バブル期に建てたと思われる、小田 急線沿いの住宅地にある素敵な寮だった。朝食も出て、広いお風呂もあり、テニスコートから麻雀部屋まであった。そこで同期と仲良くなり、その同期の紹介で 今の妻と会うことになるのだから、人生は分からない。

 

「Sajilo Cafe」の優しいネパールカレーの面影が、昔の青臭いころの僕の記憶を呼び覚ました、けっこう素敵な日曜日の午後であった。